::: COWBELL caffe | カウちゃんファイブ『村山嘉昭写真展』

お出かけして、作品観て、そのまま帰る……うああ、もったいないことを！　せっかくだから、ちょっと寄り道してみてはいかが。カウベルが“当たり鼻”を利かせてピックした、ハズレなしのスポットガイドを公開、です。

舌にクワッと広がる“豆腐味”のアイス――田中食品

「ま、1個食べてみねの」と言われ、口に含んだ『絹こしアイス』。うひゃ、“豆の味”がメチャメチャしてますがね！　以前に豆乳アイスというのを食べたことがあるけど、あの風味とはまったく違う。今まで私は、いったい何を食べていたんでしょう。

「豆乳だけじゃ、ここまで大豆の味が出ないんですわ」と話すのは、田中食品の二代目・田中速夫さん。何かこの店の看板になるものを……と、思いつきと冒険心（？）から試作を始めたアイスづくり。なんと、製品化に至るには6年の歳月がかかったとのこと。

1日あたり100個ほどの少量生産。ハンドメイドのうえ、手間のことを考えたらほとんど儲けゼロの商品だそうで。それでも作り続けるのは「遠くから買いに来てくれる、お客さんの喜ぶ顔が見れるだけで満足だから」。ナチュラル・ボーン・エンターテイナーな田中さん。その職人気質に惚れました。マジで。

［所在地］

福井県大野市春日1-4-6
地図（MapFan）

［電話］

0779-66-2303

［営業時間／定休日］

8：00～14：00／毎週日曜日午後

［駐車場］

なし（店舗前路駐OK）

｜厳選した国産大豆と地下水で作られた『絹こしアイス』（200円）。木綿豆腐を使わないのは、舌触りのなめらかさを追究した結果。10個単位で通販もOK（送料別）

｜店構えは質実剛健の一言。アイスのほかにも、豆乳を使ったシフォンケーキやプリン（いずれも予約制）もあり。ナニゲにすごい店です

「本当のそばの味」って、体感したことあります？――山楽

『EPAS』会場から、国道8号線方面に直進すること約5分。「ホントにそば屋？」と一瞬ビビる（というのはおおげさですが）、底抜けに明るい外装の店が『山楽』。「若い人たちにも、本当のそばの味を知ってもらいたい。しかも気軽な雰囲気で」と、店主の金子康幸さんが1999年にオープン。

福井といえば「おろしそば」。まあ、それは疑う余地ナシなんですが、「天とろろ」や「梅おろし」など、おなかにガツッとくるそばを『山楽』ではプッシュ。だからといって、突飛なトッピングをしているわけではない。あくまでもそばの風味を優先。素材ありき。

平日は3回、週末には6～7回もそばを打つという金子さん。「同じ日でも、どれ一つとして同じ仕上がりにはならない。よく『生そば』って言うでしょ。そばは生き物、まさに字の如しですよ」。“そば道”29年の職人が語る言葉には、さすが説得力があります。

［所在地］

福井県武生市横市1-5-5
地図（MapFan）

［電話］

0778-21-5366

［営業時間／定休日］

平日…11：00～15：00，16：30～20：30　土・日・祝…11：00～20：30（いずれも、そばがなくなった時点で終了）／毎週月曜日

［駐車場］

10台

text＋photo：モリカワテツシ