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あれこれ下世話に考えるより、素直な感動を。 |
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対して、布を使った新表現を求めた作品は、私たちが普段身につけている洋服という概念を超えています。趣向を凝らした織物、ろうけつ染め、はす染めなど、「何がどうしてどうやって?」と?マークが飛び出ます。ここでは技法的なことを探るより、単純に驚きを楽しんだ方がいいと思います。
実は帽子フェチな私としては、小林清美さんのフェルト帽子を狙っています。色づかいがキュートな小林さんの帽子、かぶりたくってしょうがなくなります。このページのタイトルバナーにもなっている小林さんの「手」の作品、なんだか分かりますか? 単なる手ではないんです。なんとマフラーなんですって! かっこいいなあ。。 |
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|瀧波大輔 2003年 |
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女の装飾欲を満たす作品がごろごろごろ。 |
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3セクション目のファッションコーナーでは、福井在住の若手デザイナーの作品が並びます。布そのものを使った服ではなく、演出にもこだわりを見せるデザイナーたち。果たしてどんな風に展示されているのでしょうか。
出品している16名は、皆さん福井県在住の人たちなんです。繊維業といえば福井、というつながりから企画された展覧会。テキスタイルを取り上げた展覧会というのは、福井では鯖江市資料館が初めてだとか。知らないところに宝石となる人たちが、ごろごろしていたんですね。
「後任者となる人に、刺激を与えたい!」と話すのは学芸員・井上裕子さん。織りや染めの技術を受け継ぐ人が見つからない中で、こうした企画展で、その世界の素晴らしさに気付いてもらえたら、という気持ちが込められています。洋服好き、着物好きは足を運ばないほうがいいですよ。欲しくてたまらなくなりますから。
text:サイトウリコ |
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|中西恵美子 「花の詩」 1998年 |
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