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シブい語り口の若手書家は、「前衛書」の地平を目指す。
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20代後半の若さながらシブいトークを繰り広げるのは、「前衛書」を追求する現代書家・志村文浩さん。
“書”というと、半紙に墨で黒々と……みたいなのが半ば常識になってますが、志村さんのそれはまったく別。
マテリアルとしてアクリル板や白い塗料を使った作品は、書の既成概念をガラガラピシャンと壊してくれます。
まさに、いい意味での「なんでもアリ状態」。
「今回の展示では『種』を文学的かつ抽象的に表現した」と話す、志村さんの緻密な仕事ぶりをとくとご覧ください。
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|志村文浩さんの作品
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人ごとのような気がしない(?)ナゾのユニットも登場。
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で、どう説明しようか悩む(?)のが、女性二人によるナゾのユニット『gomodi』(ゴモディ)。
いや、本人たちはナゾな人物じゃないんですが、制作物がナゾというかなんというか。
自作のぬいぐるみを連れ回し、写真を撮りつつ一つの世界観を構築する――という作品づくり。
カウベルの活動ともどこか似通っているような気が。
今回は、「小さい子どもが、春近い野原で遊んでいるイメージで」制作、アリ(!)がカギを握っているそうです。
バラエティ豊かな作品群が並ぶ『春がきた』。重厚でレトロ感たっぷりの会場も上質の極み。
季節外れの雪には困ったものですが、寒さをはねとばして三国にゴー! しちゃってくださいませ。
text:モリカワテツシ
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|gomodiの作品
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