タナツカ カウベル編―『暮しの手帖』1970年春号

久しぶりのレオ社長です。ども!

今日はこの時間でもスタッフ全員くるくるのプチデスマ状態に陥っていますので、殺気だった現場(うそ)を乱さぬよう小ネタで軽くかわす所存であります。

現在の『暮しの手帖』(第4世紀)とは判型が異なっています

『山下達郎 サンデーソングブック』にならいまして、カウベルの本棚から適当に「むんず」とつかんで紹介しようという突然の企画。本日登場いただくのは1970年発行の『暮しの手帖』です。

ほどよい感じに酸化が進んでいる状態

経年変化を考えれば、背がぼろぼろになるのもやむなし。

今ではさんざんな評価も見受けられるようになった育児書ですが……

裏返してみれば〈団塊世代の通過儀礼〉の広告。

それで、数ある記事の中でいちばん目を惹いたのがこれです。

手書きのタイトル文字にそこはかとない怖さを感じてしまう次第でありんす

●テレビの〈困った番組〉を投票して下さい

これは、一種のマイナス投票です。
ふつうの選挙は、これと思った候補者に一票を入れ、得票の多いものから順に当選をきめます。
マイナス投票というのは、これと逆で、出したくない候補、あんな人に当選されては困るという候補に一票を入れます。この場合は、得票の少ない方から、順に投票ということになるわけです。
《中略》
視聴率という、ヘンなものに左右されている番組提供者(民間放送では、いわゆるスポンサー)に、もう一つべつの〈数字〉、どれだけの人間が、その番組に反対しているか、いわば〈反対数〉を積み上げて、もう一度よく考え直してもらおうというわけです。
(p.110)

その投票結果は、といいますと……

  1. コント55号の野球ケン
  2. なんでもやりまショー(ことにどっきりカメラ)
  3. でつかくいこう
  4. 巨泉・前武ゲバゲバ90分!
  5. コント55号!裏番組をブッ飛ばせ!
  6. みんなで出よう「55号決定版!」
  7. ザ・ガードマン
  8. 信子とおばあちゃん
  9. 3000万円クイズ
  10. やっちゃおう!コント55号

欽ちゃん・二郎さん強すぎなんですけど!

しかしまあなんですね、良くも悪くも時代を牽引するスターが現れると各局「右へならえ」してしまう体質というのは40年経っても変わってないですね。むしろ悪化しているくらい。誰、とはいいませんが 🙁

YouTube – コント55号のなんでそうなるの? 1/12

タナツカ カウベル編―『暮しの手帖』1970年春号」への1件のフィードバック

  1. そうそう、御本家のタナツカも
    達郎さんが忙しいときにやってますわねー。

    次回のタナツカも密かに楽しみにしてます。

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