ミニレオ1号です。どーもです。
私たちも編集者のはしくれだもの、ということでAOSSAで開かれた『内閣告示「常用漢字表」説明会』というイベントに、りさ嬢と鉄氏と一緒に行ってきました。
中部地区ではここだけというこの説明会。福井が生んだ碩学・白川静氏の功績を再評価している教育関係者の熱意が感じられますね。
説明会は、29年ぶりに改定された「常用漢字表」をテーマに進行。
- 内閣告示「常用漢字表」の概要説明(文化庁文化審議会国語分科会漢字小委員会副主査・林文典氏)
- 内閣告示「常用漢字表」に関する鼎談(林氏×同委員会主査・前田富祺氏×文化庁文化部国語課主任国語審査官・氏原基余司氏)
の二部構成で豊富な図版を交えて行われました。
内容について実に詳しいレポートがありましたので紹介しておきます。
「常用漢字表」説明会に参加しました:漢字辞典ネット
http://www.kanjijiten.net/joyo/session.html
上のリンク先にあるレポートでも書かれていますが、参加者からの質問として多かったのは「常用漢字表」で示されている字形(活字)と手書き文字の違いをどう指導するか、というものでした。
- 今回の改定で「一点しんにゅう」と「二点しんにゅう」の漢字が混在することになった。手書き文字としてはどう指導すればよいのか
- 例えば「木」という漢字について、手書きの場合は二画めをはねても止めても許容する、とされている。どちらでもよい、ということになると指導する側が混乱する
など、教育関係者からの質問が多数寄せられていました。
鼎談した3人からは「一般社会では『木』の二画めをはねようが止めようが、『木』という漢字として通用する。ルールにとらわれる必要はない」という意見もありましたが、教育関係者にしてみればそんな曖昧なこと言われても……ということなのでしょう。漢字指導の到達点でもある〈入試〉という場面において、試験を課す側がどう判断するかわからない不安があるわけですから。
現在、いわゆる教育漢字だけが対象となっている教科書体を常用漢字表全体に拡張し「手書き標準字体」として示せれば、教育関係者の不安もいくらか解消するのではと考えるのですがどうでしょうか。
ところで今回の改定では書籍や雑誌、新聞、ウェブサイトをもとに大規模な漢字出現頻度調査が行われました。対象となった漢字はなんと30億字以上! では、そのうち朝日新聞(約5000万字)でいちばん頻出した漢字って何だと思いますか? 答えを思いついた方はコメント欄にぜひどうぞ。
何かてきとーですが「人」?
さたさしさん
いいとこついていらっしゃいますが「人」はウェブサイトでの出現回数1位の漢字でした。
ヒントは「新聞は毎日発行されている」ということでしょうか……