夏は蕎麦屋が儲かるそうです。そうでしょうとも、こんなに暑いと、さっぱり蕎麦をずるずるっと食べたいですもの。
福井県では、暑い夏に新そばを食べようと、7月に収穫を促す「福井夏の新ソバ」栽培をすすめています。春まき夏ソバというものですね。通常秋に新そばの看板やのぼりを蕎麦屋さんで目にすると思いますが、実は夏に新そばもおつなもの。
今年はソバにとっては良好天だったようで、豊作だと聞きました。確かに白いじゅうたん(ソバの花畑)を目にしました。ソバに付き合ってきたので、だいたい栽培のことが分かってきた職業病。
香りがいいことも特徴で、全国のそば打ち名人やそば打ち愛好家から「福井の夏のそば粉をくださいな」という注文があります。ここ数年、定番化してきました。福井県民に夏蕎麦、秋蕎麦といって食す文化として根付いてほしいなあ。
ソバの栽培に一生懸命な栽培者の方を取材したときの、開花したソバの花を前にとても誇らしげに話をしてくれた、その表情が忘れられません。自然相手の仕事、天候に大きく左右される仕事。人間の力ではどうにもならない、打ちのめされることもあると思うのです。それでも自然を敬愛し、自然と付き合って、その恵みをいただいて栽培をしている姿勢。栽培者あるあるの、笑えるオフレコ話もありましたけれどもね。
蕎麦にする名人と、食べてくれる方がいるから栽培もしがいがあります。「原料が良くても、加工技術が上回らなければいけない。いいそば粉にしてくれる安心の会社に出したいんや」とカガセイフンさん(製粉会社)にゆだねていました。信頼関係も味に影響するようです。
福井夏の新そば粉2017年 販売はこちら(カガセイフン)
https://soba-sueyoshi.co.jp/natsusoba2017/
販売数量限定だそうです。思い立ったら迷わずどうぞ。
齊藤