ミニレオ1号です。どーもです!
JR福井駅西口正面にある古書店『古書好文堂』の店内を徘徊パトロールしていましたら、福井が生んだ知の巨人・故白川静氏の『漢字』初版(1970年4月25日発行)を発見しました。しかも帯付き!
すかさず購入したのち、改めてじっくり眺めて気がついたのですが、当時の岩波新書にはスピン(紐状のしおり)がついていたんですね。
本文に使われている書体も現在の岩波新書とは違っていて、その違いは特に、かな文字に顕著にあらわれています。比較してみました。「う」の字にご注目を。
ちなみに古本で購入した『漢字』は300円。当時の定価が150円ということで〈プレミアム価格〉になっていたのにも驚きですが、1982年には430円、2005年には780円+税……と、35年で新書の価格が5倍に跳ね上がっていたことにも驚きの念を禁じ得ません。
単純比較はできないものの、『雪印ネオソフト』なんて
- 1970年……225g入り 120円 1gあたり0.53円(出典:『暮しの手帖』第2世紀5号〔1970年〕)
- 2008年……400g入り 320円 1gあたり0.8円(出典:雪印乳業オフィシャルサイト)
ですからねえ。本が異様に値上がりしているのか、それともマーガリンが安すぎるのか。