例えば、『編物する少女』(小磯良平)からは、カシュッツ、カシュッツと毛糸を編む音を想像しましょう。『叫び』でおなじみにムンクの版画『死と乙女』は上級者向けかな。中心に描かれているドクロとダンスする少女を見て、死の足音に耳を澄ませて。
私が個人的に好きなのは三木富雄の耳の詰め合わせセット(正式タイトルは『EAR No.Y8』)。彼が作る耳の造形って、どこかイッちゃってて、格好いい。見ると、人間の生理的な部分を刺激するというか、危なくて、イヤラシイ感じがするんです。
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|江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の油絵『西洋風景画』(1870年) 将軍様、結構上手です |
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