タイトルにある「森の野獣」。いったい、どんな野獣が潜んでいるのやら、なんて思いつつ金津創作の森に到着。通されたのは、森が切り開かれた場所でした。
そこに、野獣……ではなかった彫刻家・西雅秋さんが穴を掘っていました。スコップで。もくもくと。お手伝いのスタッフと一緒に。もちろん作品を作っているのです。
なんでも、円環状に手仕事で掘られた穴の中に、コンクリートを流し込んで型をとり、それを「持ち上げる」というのです。
直径10メートルはあるであろう大きな円、型どられたコンクリート。たぶん数トンという重さでしょう。それを一言で「持ち上げる」と。ほんと、どんな作品なんだか。制作の労力も並大抵ではありません。 |
 |
 |
 |
|作業の合間をぬって取材に応じてくださった西雅秋さん。初めて金津創作の森を訪れたのは、大雪で森が埋まっている日だったとか |
|