JR越美北線越前東郷駅からほんの1〜2分、グリーンの外壁が異彩を放つ大衆食堂が『トックリ軒』。一見、ジモティに支えられている普通の食堂のようですが、ここ10年ほどは遠方の客も一気に増加。む、なぜ? 秘密は、この店の看板商品「ヒネ足」にありました。
鶏ヒネ足を素焼きして、しょうゆベースの澄んだスープをサッとかけた一品料理。二代目店主の石塚義照さんによると、この界隈では昔からヒネ足をこんなふうに調理しているとか。「なんで食べるようになったか、理由はわからんのやけどな」。ほどよい塩加減は、ごはんのおかずにも酒のつまみにもぴったり。
ウワサがウワサを呼んで、週末になると県外からの客も来るというから驚き。店の外にはヒネ足の“ヒ”の字も書いていないというのに。テイクアウトもOKということで、取材の最中にも予約の電話がひっきりなし。奥さん・咲子さんと次女・美那子さんがせっせと作っている姿が、ほほえましかったです。
[所在地]
[電話]
0776-41-0237
[営業時間/定休日]
11:00〜14:00,16:30〜22:00/毎週水曜日,毎月第3火曜日
[駐車場]
10台
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|皮のパリパリ加減がたまらないヒネ足(500円)。硬めの肉がかみ切れたときには、なぜか征服感(笑)すら感じてしまう。かみ切れない方は、奥さんに「包丁入れて〜」とお願いすればオッケイ |
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|1959年ごろの創業以来、幾度か改装された店内。夜は居酒屋的な性格になることもあり、刺身や焼物などの魚料理が実は豊富。ちなみに店名は、初代・徳利(のりとし)さんの名前に由来という説が有力 |
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